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2013/05/18 (Sat) ガイルクSS/キスの話

久々に短文、ちょっと長めのSSです。
最近は食べるテーマばかり書いているような。
薄暗い本編後半ガイ視点、追記よりどうぞ~↓



ガイルク、カースロット後
【折れた刃に舌】


なあ、ガイ。
 絵本から顔をあげて、あどけなく振り返る子供の。その白く細い首筋に食らいつきたいだなんて。幾度考えたことだろう。
 研ぎ澄ませていた歯を――いや既に鈍り始めていた刃を突き立てる様を思考する。己が少年であったその時分でさえ、簡単に手折れてしまえそうなほど幼い幼馴染の首。面白いほどに自分は見ていた。
 今なら分かる。ただ復讐、という憎悪のまま殺してしまいたい気持ちだけではなかったのだと。
 柔らかい唇を包み食まれながら、ガイは想い起こしていた。食べてくる唇はルークのもので、優しく合わせながらも時折歯を立ててくる。
 日に焼けて硬いだろう男の薄い唇肉を、まっすぐに噛もうとする白い歯。痛みを与える寸でのところで臆病を思い出したかのように痙攣し、やわやわと離れる。何度も、何度も。
 ルーク。呼んでやると、離された肉に翠を感じた。

「……ガイ、ん……」

 名残惜しそうに、自分の下唇を押さえながらこちらを見る。湿った皮膚を撫でる裸の指。

「どうした?」

 無言の後。なんか、歯がかゆくて、とルークは答えた。もごもごと己の口中を舌で探りながら、落ちた視線があちらこちらへ泳いでいる。

「…………」

 するりと伸びて来た腕と、戻ってきた翠にまたキスを強請られる。むずがゆさの源は見つからないのか、再会した唇はよりしつこく合された。
 前歯で犬歯で、噛む様子はまるで歯の抜け替わる時期の仔犬。柔く噛み舐め、食まれる。次第に血色を濃くする肉に、もどかしさは伝染していく。
 刺激の生み出す熱。ちりちりと焦げる唇がガイの、幼い昔の欲を責めるようで。
 息継ぐ瞬間に逃げ出してみた、が。

「――だめ、だ。まだ……」

 足りない。ごめん。囚われ口に注がれた言葉は、じわりと刃の味をしていた。


+++++




一度離れた後にくっつくと、反動でずっと密着していたくなるんじゃないかなーとか。
それに罪悪感も伴うんじゃないかとか、色々想像してみたり。
お付き合い下さりありがとうございます!^^*

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